ブラジル遠征レポート

クルゼイロの育成専用施設「TOCA 1」について

昨夏、クルゼイロジャポンのスタッフが2名、ブラジル・ミナスジェライス州にあるクルゼイロを訪問しました。そして、クルゼイロキャンプ2014埼玉会場の準MVPだったH君も一緒です。ご両親の強い要望を受け、今回のH君ブラジル訪問が実現しました。
(プライバシー配慮のため、H君の顔をスタンプで隠しております)

実は、法律上の問題もあり、特別な許可無くしては、小学生年代のお子さんを預かることは出来ないのです。(ミナスジェライス州の法律により、そのためクルゼイロの育成部も14歳からしかありません)

ミナスジェライスの空港まで、クルゼイロキャンプ2014のコーチを務めてくれたマテウスコーチ、国際部のフランクリン氏が出迎えに来てくれていました。
不安そうな表情をしていたH君も、マテウスコーチの顔を見て少しリラックスできたようでした。
ここでクルゼイロからサプライズ。
ユニフォームやトレーニングウェアが入った袋をプレゼントしてくれたのです!日本から訪問した我々を心から歓迎してくれたのでしょうね。

彼らの車に乗り、クルゼイロの育成専用施設「TOCA 1」に向かいます。ここで約2週間お世話になります。途中ホームスタジアムである「ミネイロン」に立ち寄ってくれました。早速記念写真です。


さて、「TOCA 1」は、高い塀に囲まれていました。
そして入口には24時間体制で警備がつきます。
日本に比べると治安が不安なブラジルですが、ここにいる時は、安心して時間を過ごすことが出来ますね。

TOCA 1では、クルゼイロの選手たちのトレーニングをばっちり見学させてもらいました。
プロになるためにはどのようなトレーニングをしているのか?どのような選手がいて、どのような取り組みをしているのか?
選手の中には、世代別のブラジル代表選手が何人もいました。
私が見た中にも、将来有名になる選手がおそらくいるのでしょうね!
印象を一言で書くと強度の強さですね。
実施しているトレーニングはシンプルなものから工夫されたものまで様々でした。
それよりも対人トレーニングや試合形式になった途端!目の色を変えて激しくプレーする姿に、我々もH君も驚きを隠せませんでした。


H君と我々は、ゲスト専用の宿舎で寝泊まりしました。
毎日掃除をしている清潔な部屋、真っ白なシーツでぐっすりと休むことが出来ました。

育成の選手たちは敷地内にある別の寮で生活しているようです。
写真は寮を見学したときの様子。

食事は食堂で3食を食べます。
ビュッフェ形式で好きなものを選んで食べます。
お米にフェジョンをかけて、肉、野菜、フルーツたっぷりと、栄養満点でアスリートのための食事です。


H君のために、クルゼイロ側がメニューを組んでくれました。
アドリアーノコーチが主に指導にあたりました。
H君の欠点(強さ、速さはあるのですが技術にバラつきがある)を見て、メニューを作成。
様々なメニューで少しずつ変化を促します。

そして、敷地外にあるクルゼイロの少年部にも、特別参加をさせてくれました。
日本からのゲストということで全員温かく迎えてくれました。
記念写真の時にはたくさんのブラジル人に囲まれて、H君も楽しそうです。


プレーした印象を聞いてみました。
…ブラジル人とプレーしてどうだった?
「ブラジル人は試合になると、急に本気になるからビックリした。」
「日本では考えられないくらい、ボールに寄せてくる。」
「クルゼイロキャンプでやった、ボールを見ずにボール運びが出来た時は、簡単に相手を外すことが出来た。」
子供の順応性は、素晴らしいですね。

TOCA 1では、カレカコーチとも再会しました。
カレカコーチはもちろんH君のことをよく憶えていました。
とても優しくしてくれて、U-17(ジュベニール)のトレーニングでも、大事な試合でも、手招きで呼んでくれます。
恐縮しながらピッチの端で見ていると、ベンチの中まで入れと特別扱い。
ピッチに立つカレカコーチの姿は、本当にかっこいいです。


とうとう、ブラジルを発つ日になりました。
クルゼイロ国際部が、H君のために終了証を発行してくれました。
そしてH君への手紙もありました。
手紙はアドリアーノコーチが用意してくれたのですが、そこにはH君の良かった所・直すべき所がビッシリと書かれていました。

ブラジルに着いてすぐの頃は、ナーバスになって、消極的に過ごす姿もありました。
日が経つにつれ、H君はどんどん元気になっていきました。
我々も知らないスタッフや選手たちと、いつの間にか仲良さげに接していました。
今回の「TOCA 1」で過ごした時間は、彼にとっての一生の宝物になったようです。